乳がんについて
乳がんは日本人女性でも増加が著しく、女性の癌罹患率の第1位です。
増加の原因の一つとして、生活の欧米化とする声があります。
特にライフスタイルの変化や、少産、高齢の初産などの要因が関係していると考えられます。
乳がんにかかって治療をせずに放っておけばほとんどが死に至ります。
しかし、乳がんは他の部位の癌と異なり自分で発見できるという特徴があります。
しかも早い時期に発見できれば、大部分の人は死をまぬがれる事ができるのです。
乳がん発症年齢は20代から認められ40代後半から50代前半がピークです。
乳がんにかかりやすい人の特徴
- 出産の経験がない
- 30歳を過ぎてから初産を経験した
- 初経が早い(11歳以前)
- 閉経が遅い(55歳以降)
- 閉経後の肥満
- 乳がんになったことがある(もう一方の乳房も乳がんが発生する可能性があります)
- 家族、親戚に乳がんになった人がいる
乳がん発症には女性ホルモンのバランスが大きく関係していると考えられます。
あなたの乳房、大事にされていますか?
少し不安、心配のある方は、乳がん検診を受けてみませんか?
たとえ、しこりがない初期の乳がんでも、乳がん検診なら発見できる可能性が高いです。
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乳がん検診はどのようなことを
するのですか?当院では乳腺超音波検査(臨床検査技師)、マンモグラフィ(女性診療放射線技師)を行います。
この2つを併用することで、より精度が高まります。 -
乳がん検診を受けると
どのような効果がありますか?乳房にしこりがある場合はもちろんのこと、症状がなく、見ても触ってもわからないごく初期の乳がんも乳房X線撮影装置(マンモグラフィ)を使用することにより発見できる可能性が高くなります。
乳がんは早期に発見することが大切で、早く見つかれば乳房を全部切り取る必要がなく、
再発の可能性も非常に少なくなります。 -
乳房のX線撮影(マンモグラフィ)とは
何ですか?乳房X線撮影は乳房が比較的柔らかい組織で出来ているために、
専用の乳房X線撮影装置を使って撮影する検査です。 -
乳がん検診の乳房X線撮影時、
痛みはないのですか?乳房X線撮影撮影装置(マンモグラフィ)では乳房をはさんで写真を撮る必要があります。
乳房をはさむ時、多少痛みを伴いますが、無理はしません。できる範囲で行います。
できるだけ乳房の厚みを薄くすることで放射線の被ばくも減らし、画像をきれいに撮ることが出来ます。
また、リラックスすることによって痛みが減少することもあります。 -
乳房X線撮影時、放射線被ばくの
危険はありませんか?装置などの改良により、乳房X線撮影の被ばく量はきわめてわずかになっており、
ほとんど問題はありません。
乳がん死を減らすために
当院では京都市の乳がん検診や人間ドックによる検診も受け付けております。
自覚症状のある方は、外科または乳腺専門外来を受診してください。
乳がんは早期に発見、治療すれば根治する可能性の高い癌と位置付けられています。
乳がんは自分でみつけることのできる癌です。
自分で早期に見つけた乳がんと、偶然に見つかった乳がんとでは、予後が大変異なります。
自分の乳房に関心と責任を持つことこそが乳がんに勝つ姿勢といえます。